【人はつながっている】同じ寝相の不思議

小さなお子様がいるご家庭では、母子や兄弟がまったく同じ寝相で寝ていることがあるのを何度か目にしたことがあるでしょう。
面白いくらいまったく一緒の寝相ですよね。
でも、それは一体なぜそのようになるのでしょうか?

答えは、人はつながっているからです。
個々の肉体は独立した存在ですが、意識や魂はつながっています。
なぜ、同じ寝相になるのか?それをいくつかの観点から説明をしていきましょう。

〔量子物理学の観点〕

A1. 量子もつれ (Quantum Entanglement) 現象 

量子物理学では、離れた二つの粒子がどんなに離れていても「もつれ」によってお互いに影響を与える現象が知られています。
この現象を根拠に想像すると、親しい人々の意識やエネルギーも同様に「もつれ」、離れていても影響を及ぼし合う可能性があります。
眠りの中では、通常の意識の壁が薄くなり、こうしたエネルギーのつながりが顕在化しやすくなるのではないでしょうか。
この結果として、身体が同じ姿勢を取るという現象が起きるのかもしれません。

 〔心理学の観点〕

A2. 意識の共有と無意識的な「場」

カール・グスタフ・ユング
カール・グスタフ・ユング

心理学者カール・グスタフ・ユングの提唱した「集合的無意識」の概念がここに当てはまります。
ユングは、私たちが個々に持つ意識だけでなく、共有された無意識が存在すると主張しました。
家族や血縁関係のある人々は、この「共有された無意識」の中でより深いレベルでつながっている可能性があります。
そのため、眠りの深い状態でお互いの意識が「同じ場」を共有し、似た寝相という形で現れるのかもしれません。
これは、言葉や意識的な行動を超えた「エネルギー的なつながり」の一種と考えられます。

〔生物学の観点〕

A3. エネルギーフィールド理論とモーフィック共鳴

ルパート・シェルドレイク
ルパート・シェルドレイク

生物学者ルパート・シェルドレイクが提唱した「モーフィック共鳴(形態共鳴)」の概念は、この現象を説明する一助になるかもしれません。
モーフィック共鳴は「同種のシステム同士が非局所的な情報共有をすることで新たなパターンが受け継がれる」という仮説で、よく「百匹目の猿現象」として理解されます。
この理論によれば、似たもの同士(遺伝的に近い存在など)は、見えないエネルギーフィールドを通じて情報を共有し合うことができるとされています。
母子や兄弟は、遺伝的にも心理的にも深くつながっているため、眠りという無意識の状態でこの「情報の場」による共鳴が起きていると考えることも可能です。

〔スピリチュアルな観点〕

A4. 魂やエネルギーのつながり

スピリチュアルな視点では、親子や兄弟といった関係は、物理的なつながりだけでなく、魂やエネルギーのつながりによって形成されているとされます。

このように、眠りの中で心身がリラックスし、日常の意識が静まると、こうしたエネルギー的なつながりがより強く働くと考えられます。
このため、絆や共鳴が物理的に現れて、無意識的に同じ姿勢を取るのかもしれません。

意識やエネルギーが人とつながりを持っていて、それが相互に共鳴しあうことがあります。
科学的にも、心理学的にも、それを裏付ける理論があります。

私は人とのつながりを普段から色濃く感じて生きています。
他人の思いや感情が伝わってきて、あたかも自分自身のものであるかのように感じることがよくあります。

気功治療でも起こる共鳴現象

気功治療を対面でする場面でも、施術者と受け手の間で意識の共鳴が起こります。
気功治療でも、施術を始めると受け手はすぐに「ガー、ガー」と寝てしまうことがよくあります。
これは施術者が深い意識の状態(変性意識状態)で氣を送るとき、受け手もその意識状態と共鳴し、落ちるようにして寝入ってしまうのでしょう。
受け手の人は、施術が終わると、

「あ~、よく寝た」
「知らない間に眠ってしまった」

という感想を口にします。
中には、「ガー、ガー」といびきをかいていたにも関わらず、「寝ていませんでした」と言う人もいます。
それは、半覚醒状態(半分寝ていて、半分起きている特殊な状態)でしょうか、このような人もよくいるのです。

概して、このように意識の共鳴現象が起こっている時は、施術結果も良好なものになることが多いです。
逆に目が爛々としてずっと天井を見ているような人は、共鳴ができていないので、施術結果もイマイチという傾向があります。
目が爛々としている人は、統合失調症など精神の病気に人によく見られます。

施術者としては、できるだけ受け手にリラックスして受けてほしいので、緊張しないように誘導するよう心掛けています。
気功治療というと、たいていは初めて受ける方が多く、しかも「どうもいかがわしい」とか「怪しい」とかネガティブな印象を持っていて不安感を抱いていることも少なくありません。

そのような方々でもできるだけ安心して受けられるよう、アロマを焚いたり、穏やかな態度で接客したりするように努めています。
受け手の精神状態が施術の効果にもダイレクトに反映されると思うからです。

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