北投石(三重県総合博物館)

放射線は身体に害悪があるというのが一般的な考えです。
しかし、「放射線ホルミシス」という考え方があり、それは低線量の放射線はかえって身体に良いというものです。

身体に悪いと言われていたものが、身体に良いということがあるのでしょうか?

私はよくよく勉強するうちにすっかり考え方が変わり、日々たくさんの放射線を意識的に浴びて元気に生活しています。
加齢によって頭髪が細くしんなりなってきましたが、最近は20代の頃の様な太い剛毛に戻りつつあります。

私は施術家として、他人に勧めるものはまずは自分の身体で検証するということを信条にし、間違いないものをお勧めしています。

以下に「放射線ホルミシス」についてまとめてみました。
一般常識とは真逆の考え方ですが、意外と真実とはそのようなものかもしれません。
一般常識として浸透している考え方には利権などが絡み、それによって経済的恩恵を受ける少なからぬ人たちが影響力を持っているという背景もあるでしょう。

以下の記事を参考に皆様ご自身でも考えてみてください。

目次

本庶ほんじょたすく教授(2018年ノーベル賞受賞)

教科書がすべて正しかったら科学の進歩はないわけで、教科書に書いてあることが間違っていることはたくさんある。人が言っていることや教科書に書いてあることをすべて信じてはいけない。なぜかを疑っていくことが大事だと思っている。

服部禎男(元・電力中央研究所名誉特別顧問)

原子力エネルギーには、数々の奇跡が秘められており、そこには神様の意思があるとしか考えられない。

放射線は危険か安全か!?

一般的な考え方・LNT仮説

放射線が危険であるというは周知の通りで、それは専門的に言えば「LNT(Linear Non Threshold)仮説(直線的閾値しきいち仮説)」に基づいています。
LNT仮説はアメリカの遺伝学者であるマラー博士(1927年ノーベル賞受賞)が提唱したものです。
これは相当昔の理論ということになります。

この考え方は、放射線はどんなに低い量でも身体に害があるという考え方です。
どんな低線量の放射線でも染色体、つまり遺伝子の異常が発生し、その結果ガンになるというのです。

一般的な考えでありながら、科学的に証明されたものではないので「仮説」と言われています。

【出典 医師がすすめる低線量ホルミシス(ローカス)】

しかし、このマラー博士、「低線量放射線がもたらす長寿と制癌」(幻冬舎)によればとんでもない食わせ者だったらしい・・・

同書には「自説を通すためには事実の誇大・歪曲も厭わない性格」と出ています。
そんな人の学説が現代に至るまでまかり通っているとは・・・ノーベル賞受賞の権威なのでしょうか。

放射線の新しい考え方・「放射線ホルミシス」

放射線の新しい考え方・「放射線ホルミシス」です。

これは、アメリカの元・ミズーリ大学名誉教授トーマス・ラッキー博士が唱えた考え方です。

ラッキー博士
【出典 医師がすすめる低線量ホルミシス(ローカス)】

これは低線量放射線はしきい値以下であれば有害どころか、生命にとって必須であるという考え方で、なんと2000もの論文によって裏付けされています。

放射線の自然レベル3m㏜(ミリシーベルト)/年では真の健康のためには不十分であり、人類は放射線不足の状態にあるというのです。

身体に悪いから少しでも放射線を浴びてはいけないと考えて来たのに、そうではなく逆に放射線不足の状態にあるというのは驚嘆の一言です。

「放射線ホルミシス」を提唱したラッキー博士は、許容範囲は年間1万m㏜(ミリシーベルト)、健康にいいのは年100m㏜(1日平均11.4μ㏜・マイクロシーベルト)と言っています。

確かに普通に生活をしていればなかなかここまで浴びることはできないでしょう。

被曝で健康被害のウソ

【事例1】 広島の原爆

原爆で生き残った人々の平均寿命は通常の人より長く、発ガン率も非常に低く、 年間 100 m㏜以下の微量放射能は逆に健康に良い、と言うものです。

広島には、比治山の上にABCC(放射線影響研究所)という組織があります。
戦後、米軍はここに放射線影響研究所という組織を置きました。
研究の目的は、「放射線が人体にどのように影響を与えるか」というものです。
米軍は日本人をモルモットとして研究することにしたのです。

一方、日本政府は被爆者を守るために被爆者援護法を制定し、被爆者手帳を交付、医療費を免除する事による被爆者の援護と、被爆者のフォローアップを行いました。

ところが、原爆投下から70 年、驚くような結果が出たのです。
大量の放射能を浴びれば、 もちろん即死ですが、生き残った方々のその後を見てみると、ほとんどが長生きだったのです。
統計的解析を行っても、有意の差をもって平均寿命が長く、ガンの発生率も低いという結果が出たのです。




【出典】 http://www.amano-reha.com/asset/00032/amano-reha/hitorigoto/31.housyasen.pdf

一時に高線量の放射線を浴びれば当然死に至りますが、低線量の放射線を浴びた人はそのために長寿の傾向があるという驚きの結論です。
5㏜以上を一瞬のうちに浴びると死亡しますが、それ以下は死なないということです。

原爆というと、広島の原爆資料館にあった全身火傷でケロイド状になっている市民の写真や人形を想起させますが、そこまで熱線でやられてしまえばどうしようもないのは確かです。

しかし、低線量の放射線を浴びた人は平均寿命よりも長生きで、その平均寿命は88才なのだそうです。

そういえば、広島と長崎の2か所で被曝をしたという稀有な体験を持つ山口彊さんが2010年1月に他界しましたが93歳の長寿でした。

【事例2】 台湾における高放射線大規模マンション

欒 元 琦
NuSTA(台湾科学技術財団)

台湾北部で1982年に完成した約1万人が居住する1700戸の大規模マンションであるが、鉄筋コンクリートにコバルト60放射性元素が混入していて、住居内放射線レベルが極めて高いことが1992年に発見された。

γ線の測定で、明らかにコバルト60によって汚染されていることがわかり、居住初年度の1983年には、最高で1年間1Sv(通常の1000倍)近く被曝をした住民がいたことが推測されている。

放射線レベルの特に高い部屋に住んでいる人は1000名程度で、この人達の受けた初年度の平均年間線量は525mSv、つまり通常の約500倍であった。

このマンション居住者の1983年頃に受けていた平均年間線量率は約73mSv/年であった。

マンションの放射線レベルがこのように高いことが発見されたのは完成後10年も経過してからで、原因がコバルト60によることも確認されているので、完成直後はどのようであったかについてはコバルト60の5年あまりの半減期から逆算したものである。

もちろん、現在は年間の放射線レベルは1983年当時の1/10以下になっている。

さて、このマンション居住者のガン死亡者はわずかに7名であり、これは驚異的な値である。

なぜかといえば、この台北地域のガン死亡率は年間1/1000あまりで、この死亡率から20年間にマンションの住民約10000人のガン死亡者数を計算すると200名程度ということになるから、これに比べると7名というのはガン死亡者数が5%以下になってしまったということになる。

【出典】 http://www.iips.co.jp/rah/n&i/n&i_taiw.htm

この事例から分かる様に、低線量の放射線は制癌作用があると考えられます。

国連科学委員長であったジャヲロウスキー博士による発表によると、「チェルノブイリで人々の救出にあたり一番放射線を浴びている救急隊員の固形ガンの死亡率は、事故発生から4~14年で、ロシア平均に比べて 15 ~ 30%も減少している」ということです。

核施設労働者は職業柄被曝量が増加するのは避けられませんが、被曝量が多くなるに従って死亡率が低下する傾向があります。
特に100m㏜(ミリシーベルト)付近になると一般平均の20%以下と大きく低下しているのです。

また、鳥取県の三朝みささ温泉は日本一のラジウム含有量といわれていますが、この地域のガン死亡率は全国平均の半分以下になっています。

「原爆の健康への効用」(ラッキー博士の論文)

詳細は、「ラッキー博士の日本への贈り物 放射能を怖がるな!」(日新報道)をご覧ください。

その結論部分・・・

①「広島と長崎の人々が一瞬で浴びた放射線は、いわば放射線ワクチンに相当した。これは重要な概念を想起させる。これらのデータは、低線量放射線を一時的に浴びることは(その後の慢性的な照射のあるなしに関わらず)生涯の健康に効用があることを示唆している。」

②「放射性廃棄物は健康のために容易に使用することができる放射線の源泉である。」

元・電力中央研究所名誉特別顧問の服部禎男氏は「普通の薬品がピストルだとしたら、「放射線ホルミシス」はバズーカ砲だ」と「放射線ホルミシス」の素晴らしい効用を例えています。

低線量被曝の効用は下記の様になります。

低線量被曝の効用

  1. 大量の電離放射線への抵抗力(高線量の被曝に対する防護)
  2. 傷の治癒が早いこと
  3. DNAや細胞の修復力改善
  4. 免疫力の強化(白血球の増加、酵素の働きの活性化など)
  5. (特に感染疾患からの)罹病率の低下
  6. 健全な子孫
  7. 死亡率の低下、平均寿命の伸び

放射線でDNAが損傷しても復元される

被曝といえば、DNAが切断されそれががんになるというイメージがあります。
しかし、中村仁信・大阪大学名誉教授はそれを否定し下記のように述べています。

「放射線によるDNA損傷は、CT検査による5~20 m㏜程度の被曝でもすぐ元に復元される。 CT検査は、大概の場合は腹部だけ、胸部だけ、頭だけの局所の被曝で、原爆のような全身被曝とは違うため発ガンはしない

さらに、2001年、モーリス・チュビアーナ博士はダブリンで次のように講演しています。

「自然放射線の 10 万倍、すなわち 10 m㏜/時以下なら人の細胞でのDNA修復は十分になされ、修復に失敗した細胞を除去するアポトーシス(細胞の自己死)による人体細胞の防御活動を考えれば、防御機構はパーフェクトで、 10 m㏜/時以下であれば発ガンなどありえない。このことは自然放射線(0.1 m㏜/時)の100万倍(100m㏜/時)あたりまでいえるかもしれない。

人間の細胞は、毎日1細胞あたり100万件もDNA修復が行われています。
放射線の被曝によるDNA損傷は低線量であれば全く危惧する必要はないのでしょう。
それよりも、活性酸素による損傷の方が問題なのかもしれません。

一体、閾値(しきいち)はどこにあるのか?

世界で原子力を利用している国では、わずか年間1m㏜の被曝も一般住民には及ぼさないように、放射線管理を厳しくしています。
※個人が受ける放射線の世界平均2.1m㏜(ミリシーベルト)、高い所は10m㏜

それはなぜかといえば、ICRP(国際放射線防護委員会)が、LNT仮説(直線的無閾値仮説)、つまり「放射線のリスクは線量に直線的に比例し、安全な線量域はない」という理論を放射線防護の基本に据えて、各種の放射線防護に関する勧告をしてきたためです。

国際的な安全基準とはいえ、LNT仮説によって導かれたものであり、他にこれといった科学的根拠があるわけではないのが実情です。



以下、LNT仮説に依らない安全基準(閾値(しきいち))について専門家は次の様に語ります。

札幌医科大学・高田純教授(専門は放射線防護学)の見解

1.「200m㏜以下でのガン発生率の増加は認められていない」(高田純教授「世界の放射線被曝調査」)

2.「放射線で死んだ福島県民は1人もいません。今後も絶対に出ない。ガンにも白血病にもなりません。」

放射線影響研究所では、原爆被曝者12万人を対象に、1950年から追跡調査を行ってきた結果、200m㏜以上の放射線を受けた場合は、線量が増えるにしたがってガンになる人が増えていることがはっきりした。

トーマス・ラッキー博士(元・ミズーリ大学名誉教授)の見解

1.「年間1~10m㏜(中央値100m㏜)が身体に好影響を与える」

2.「人間の健康にとってもっとも適切な放射線量は年間100m㏜(1日平均11.4μ㏜・マイクロシーベルト)」

3.「急性被曝とは、一時に大量に被曝する場合です。核爆発による被曝などがその典型例になります。 年間1000m㏜までは許容範囲であり、年間1万m㏜(10 ㏜)あたりから、健康への悪影響が考えられる。」

服部禎男・元電力中央研究所名誉特別顧問の見解

1.「福島では年間 20 m㏜を上限にしていて、それに反対している人たちがたくさんいますが、年間100m㏜までは健康にまったく異常が見られないことが調査の結果わかっている」

2.「健康増進のためにはもっと多量の放射線が必要である。そのためには自然界に存在する線量の 30 倍以上、年間 60 m㏜以上の放射線を安全に提供することが必要」

3.「2009年にチュビアーナ博士とファイネンデーゲン博士の連名により決定的な論文が発表されました。世界最高レベルの学術誌『Radiology』(放射線医学)に掲載された『直線仮説は放射線生物学およびその実験データに合わない』と題する論文です。この論文の画期的なところは放射線の許容限界を見つけたところです。それはなんと1分間に500m㏜だった。」

結論は専門家でも見解が相違するというところです。
専門家の中には「年100m㏜(ミリシーベルト)以下では過剰発ガンはないが、安全といいきるには数十万~数百万のデータが必要なため不明と言わざるを得ない」という人もいます。

私はラッキー博士や服部禎男氏の見解を支持し、年間100m㏜までは健康にまったく異常が見られないというところではないかと考えます。

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