気功治療で大切なこと、それは気功治療を経験し人生観を変えること

気功治療を受けられる方は病に苦しんでいる方ばかりだと思います。

その方々が弊院に来られる目的は、当然ながらその病を治すこと、苦しみを取り除くことに違いありません。
しかし、それ以上に大切な気功治療の意義があります。
それは表題の通り、これまでの人生観・価値観を大転換させることなのです。

特に分かりやすいのが遠隔治療の場合です。
遠隔治療は私が目の前にいないお客様を癒す療法です。
近いところではさいたま市内、遠いところではカナダまで遠隔治療をしたことがあります。

もちろんカナダでも同じように気が届きます。

「カナダまで気が届く!?」
「何て強い気なんだ!」

と、思うでしょうが、強いのでも何でもなく、そもそも気は私達が存在する3次元を超える次元のエネルギーであり、その次元では時空は存在しないのでどんなに距離があろうが全く関係ないのです。
カナダでなくても九州でも隣町でも、どこでもやることは一緒です。

遠隔治療を体験すると普通の人は素朴に疑問が生じてきます。

「なぜ気が届くのだろうか?」
「なぜ症状が楽になるのだろうか?」
「目の前にいないのに届く『気』とは何なんだろうか?」

・・・と。

それに対し私は次の答えを提示します。

「気は3次元のエネルギーではないのです。」

そうするとお客様は、

「ん?そうすると目の前に見えているものだけが世界の全てではないのか」

「3次元ではない別の次元が存在し、そこに病気を癒すエネルギーがあるのか」

と、おぼろげながら理解できます。

さらに私はこうお話します。

「私の気功治療は高次の意識体に対して『○○さんの○○を治して下さい。』とお祈りするだけです。私が治しているのではありません。私の背後で働いて下さる高次の意識体が貴方の病気を治しているのです。」と。

私たち人間が「現実」と認識する次元とは別次元の肉体を持たない高次の意識体の存在を示唆します。
私の背後でお力を貸して下さっている神仏は、私の祈りに呼応してお客様の苦しみを取り除いてくれているという事実を伝えます。

この治療法をスピリチュアルヒーリング(心霊治療)といいます。
スピリチュアル・ヒーリングのことは全ての人に対して話すものではありません。
普通の人に話せば、「何言ってんだろうか?この人(水野)は大丈夫か?」、「ここはなんかの宗教か?」と思われてしまいます。

私は特定の教団に帰依しているものではなく、世界の実相を明らかにしたいと思っているだけです。
それを私が直観でお話しても大丈夫と感じられた人にお話しているのです。

普通に教育を受け社会の中で生活をしていれば、目の前のことや自分の身の回りに起こる出来事に対処するために人生を消化し一生が終わります。
肉体の奥に潜む意識と向き合うこともなく、「常識」といういわば真実からかけ離れた知識をもってそれぞれの世界観を築いているに過ぎません。

それをアインシュタインは「常識とは、18才までに身に付けた偏見のコレクションのことをいう。」と社会的常識がイコール真実ではないことを言っています。

このようなことは普通の人に話して誰にも理解できる内容とは思いません。
弊院に来られるお客様の多くはスピリチュアルな世界(精神世界)に対して抵抗が少ない方ですが、その中でもこのことはお客様の魂の経験、霊格をみてお話していることです。
魂が幾世もの人生を経験している場合は、このような話がすんなりと理解できるものです。

肉体を持たない意識体(霊体)の話をすると必然的に「じゃあ、いつに日か死を迎えるとあの世に行くのか」「この世と違うあの世があるのか」と思うわけで、しかもそれが確証に近いものになるのです。

「人間とは、死んだ後も魂になって存在するのだろうか?」
「そうするとこの世は一体なんなのだろう?」
「この世に生まれているわけとはなんだろう?」

と次々に思索が進みます。

「なぜ、この世に生まれてきているのか」

このことをよくよく考えることが大事です。
うまいものを食って、気持ちのよいことだけをやるために生まれてきたのでしょうか?
金を稼いで貯金残高が増えるのを見てニタニタと満足するために生まれてきたのでしょうか?
人がこの世に生を受けたのは、このような理由であるとは思えません。

日本人は総じて無宗教の人の割合が高い民族です。
またキリスト教を信奉する欧米人もあの世の存在を認めていません。

死を迎えてからその後は全てが無くなる、死んだら終わりという人生観・価値観を持っている人が大多数で、そのような人は皆、死は恐怖の対象であり、忌避するべきものだと思い込んでいます。

死がすべての終わりというのは迷信であり、ある意味情報操作です。
死は全ての終わりではなく、ステージを変わるだけのこと。
蝶がさなぎから成体になるように、人間も肉体を脱ぎ捨て霊体という違う波動の状態になるだけのこと、これらのことを知っていただきたいのです。

それを知った上で、

「なぜこの世に生まれてきているのか?」
「人生の目的とは一体何なのか?」

・・・それについてよく考えていただければ私にとってこれに優る歓びはないのです。

個々人の人生の目的はそれぞれの人生が異なるようにミクロ的には千差万別です。
しかしマクロ的にみると、それぞれが持っているカルマ(業)を乗り越えることで気付きを得て成長することがこの世に生まれている目的です。

それをさらにまとめて表現すると「人間とは無限の愛(≒神、エネルギー)であることを、体験的に知ること」なのです。

ただし、これらのことを理解するのは大変難しいことだと思います。
心の片隅に留めておいていただければ、いつの日か誰でもそれが分かる時が来るのだと確信しています。

 

霊的治癒の体験の結果として、患者がその後の人生のあり方について深く考えるようにならなければ、失敗だったとみなさなければなりません。ヒーラーを通して注がれるエネルギーは、身体の病気を癒すだけではなく、精神にも感動を与えて、人生とは何かについて革命的な理解をもたらさなければならないのです。


シルバーバーチの霊言より
「シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A」
(スタン・バラード、ロジャー・グリーン共著/近藤千雄訳/ハート出版社)
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