あるお客様から表題の質問を受けました。
そこで、私の考えを簡単に述べたいと思います。
私はこれまで抗がん剤をやってボロボロになって亡くなった人をたくさん見てきていますので、個人的には反対の立場です。
こんなにも瘦せ衰えて、衰弱しきって、体重も40キロあるかないか・・・
生気も乏しく、会った瞬間「これではそう長く生きられないな」と思えてしまう程のお客様とたくさん会ってきました。
病気を克服するためには気力体力が必要ですが、もうそれも残っていない、そのような患者さんの気功治療を数多くやってきました。
それで、「どうしてこの方は抗がん剤治療なんて受けてしまったのだろう?」「やらなければよかったのに・・・」と内心思ったものです。
抗がん剤はその場はがんが縮小することが多いですが、止めたらがんを消す免疫力を喪失しているため、そこから転移し悪化していきます。
縮小して希望が見えたと思ったら、その後に悪化するので、天国から地獄に落とされます。
もっとも、弊院には病気の方ばかり訪れますから、「がんが治りました!」と言って元気に気功治療を受けに来る人はいない訳です。
その意味で、世間には抗がん剤治療で治った人もいるのかもしれませんが、多くのお客様の病歴を見る限り抗がん剤治療の奏効率の肌感覚は10%くらいでしょう。
肌感覚といういわば本能に近い感覚は意外と重要です。
コロナが流行っていた時、ワクチンが普及し始めた時など、その時々でニュースなどの報道からではなく、自身の肌感覚で判断を重ねてきました。
肌感覚は危険を察知する本能とも言えるものですから、私はそれを大事にしています。
私や私の周りには普段薬を使わないで生活している人が少なくありません。
そのような人は、たまに普通の薬を飲んだだけでも大きな副作用が出ることがあります。
抗がん剤は劇薬指定で、取り扱う医療従事者は手袋を付けて触れないよう細心の注意を払う程のものです。
そのようなものを私がもし使ったら、普通以上に副作用が起こる懸念があります。
抗がん剤をやるべきか、やらないべきか、その是非は様々な本が書店に行けば並んでいますので、買って一通り読んでみて自分の頭で判断することでしょう。
そうするしかありません。
リスクを負うのは自分しかいないからです。
本を読んだり情報収集をしたりする考えるプロセスを放棄して、医者が言うから鵜吞みにしてやるというのでは、命を粗末に扱い過ぎていると言わざるを得ません。
結構、自分で考えていないお客様は多いもので、「それでいいの?」と思うことが度々あります。
お医者様の意見を絶対的に正しいと考えている人が相当いますが、お医者は病気や人間の身体のことを何でも分かっている訳ではありません。
病気や病名や薬については詳しくても、人間についてはさほど詳しくないと思います。
コロナのワクチンが良い例で、このワクチン一つ取ってもお医者様でも賛成反対が分かれていましたから、抗がん剤治療の是非も分かれるのです。
ちなみに、がん治療に取り組む医師に自分ががんになったら抗がん剤治療を受けるかどうかという質問を100人にしたところ、97人はしないと答えたそうです。
医師が患者さんに勧める治療でも、自分や家族はそれを受けないというケースは多いと聞きます。
それぞれが依っている立場というものから意見を言っていると考えた方が良いです。
私の親友がある病院で抗がん剤治療を専門にやっている薬剤師がいて、帰省する毎に会って会食するのですが、その時によくがん治療について語り合います。
中でも印象的なのは、「じゃあ、自分ががんになったら抗がん剤使うの?」と問うと、「う~ん」と相当迷っています。
「使うかな、ま、その時その時で判断するだろうね・・・」とどっちとも付かずの返事をしていました。
がんにもいろいろありますから、効くがんと効かないがんがあります。
白血病や悪性リンパ腫には抗がん剤は効き、ほとんどの固形がんは効かないのですから、質問が適切でなかったかもしれません。
では、抗がん剤を使わないとなると、どんな治療をすればよいのでしょう?
「抗がん剤を使わずに治る方法があるの?」と疑問を抱く方も多いことでしょう。
私なら、まずは食事に徹底的に気を付け、さらに気功治療をやったり、湯治をしたり、アロマを使ったりして、ナチュラルな方法で対応します。
それでがんが治ったり、共存できたりすればいいし、もしもそれで治らなければ死を受け入れます。
要は、死ぬことになった場合の覚悟の問題でしょう。
医者の言うことを聞いて抗がん剤治療をしておいた方がよかったと後悔するくらいなら、医者の勧める治療を納得いくまでとことん受けたら良いと思います。
私の友人や大切な生徒さんには抗がん剤をやめるよう助言しますが、お客様にはそれは言えません。
今回の一気功治療家の意見も少しは参考にしていただけたら幸いです。
自分自身の命の問題ですから、あくまで自己責任で決断してください。