昭和の哲人・中村天風師が開発した心身統一法の中に「手鏡暗示法」というものがあります。
中村天風師について知りたい方はこちらをご覧ください。
→ 私の人生を救ってくれた書 「運命を拓く」(中村天風)
これは私自身もやってみて、人生をブーストするとても素晴らしい効果があったので、今回はそれをご紹介させていただきます。
これは自分自身の理想像を作り上げ、それを潜在意識に刷り込んでいく方法です。
誰もがこういう風になりたいという理想があると思います。
でも理想を持っているだけではなかなかそれにたどり着けません。
なぜなら、皆自分自身をある程度規定してしまっているからです。
自分の才覚はおよそこのくらいだから、頑張ったところで、できてせいぜいこのくらいだろうと。
大学受験を例に挙げると、偏差値が40の人が、勉強頑張って偏差値50の大学に入れるかなと考えるような感じです。
偏差値40で、東大は目指しません。
それは私は偏差値40だからと自分で自分の力を規定し、成長の壁を作っているからです。
私は偏差値40だろうが、勉強すれば東大にも入れると思っています。
ほとんどの人は、自分はこれくらいとかこの程度という見方で自身を見積もっています。
自分を創るのは自分しかいないのに、わざわざご丁寧に低く見積もってとても残念なことです。
そこで手鏡暗示法を使って自分自身の枠を外し、理想を強力に現実化させていくのです。
やり方は実に簡単、お金も時間もかかりません。
寝際に鏡に向かいます。
鏡に映る自分に向って「私は○○になる!」と言葉に出して断言するのです。
○○には自分がこうありたい、こうなりたいというものを入れてください。
「私は独立し、○店舗展開し、年収○千万円になる」
「私は笑顔を絶やさず、会うだけで周りの人が癒される人物になる」
「私は○○をマスターして、202X年に本を出版する」
という具合です。
最初は誰も見ていなくても照れくさいかもしれません。
でもやってみると慣れていきます。
鏡に映る自分の眉間に向かって念を込めて力強く断言します。
なぜ、寝際にこれを行うか?
寝際に思うことは潜在意識に刷り込まれやすく、それが現実化しやすいからです。
例えば、会社のAさんのことを思い出して「あの野郎、よくも○×△をしやがったな。明日会ったらただじゃ置かない」などとイライラして床に就けば、明日になれば自分が望んだような現実が展開されることでしょう。
それはAさんと直接関わることかもしれないし、別の誰かから同じような仕打ちを受けたりするのかもしれません。
また、何かの事故にあったりするなど自分が心に抱いた感情と同じような波動を持つ現実が引き寄せられます。
だから、寝際に思うことはとりわけ大事なのです。
次に、朝起床したらまた鏡に向かいます。
今度は同じことを完了形で声に出して言います。
「私は○○になった!」というように。
起床時に思うこともこれも潜在意識に入りやすいので大事です。
朝起きて「今日は朝日が綺麗でなんて素晴らしい日なのだろう!今日も一日頑張ろう!」と思うか、「うわー最悪!また朝が来ちゃったよ!体は重いし、はぁーまったくやんなっちゃう・・・」と思うかでその人の一日が全く違うものに展開するのが分ると思います。
これが継続すると人生が大きく違ったものになっていくことは容易に想像できます。
就寝中は自身の霊が肉体から抜け出して夢の世界という別の次元に移行することが多いのです。
起きるときには霊が肉体に戻っていますが、それでも若干のズレがあってきちんとおさまっていません。
だからそのような状態の時に思うことは潜在意識にインプットされやすいのです。
潜在意識への刷り込みが継続されると、不思議とそのような自分が形成されていきます。
起きたら鏡に向かって手鏡暗示法。
時間もお金もかかりません。
是非、やっていきましょう。
次回は手鏡暗示法で起きた奇跡についてお話します。