お茶は本来薬である~積極的お茶飲用のススメ~

現代では、お茶はもっぱら嗜好品としてのイメージしかありません。
清涼飲料水のマーケットでは、緑茶・ウーロン茶・ほうじ茶・紅茶・ジャスミンティー・ルイボスティーなど様々なお茶が販売されています。

今でこそ、様々なお茶が気軽に買える時代になっていますが、かつてお茶は自宅や会社で飲むもので、自販機には売っていませんでした。

誰でも気軽にお茶を楽しめるようになっていますが、それでもお茶を薬として積極的に活用している人はほとんどいないようです。

緑茶はかつて大変高価で、一般庶民には手に入るものではありませんでした。
そして、今の様にたくさんの薬がありませんでしたから、お茶は薬として活用されていました。
そして、多くの効果が出ていました。

様々な種類のお茶にはそれぞれ特有の効能があり、いろいろな病気を治すのに利用できます。

西洋医学の薬には、強い効能がありますが、同時に副作用も付き物です。
こっちを叩けは、あっちが出て来るという感じで、無理やりに症状を抑え込むという印象があります。

それでも、大半の人は症状が感じなくなれば治ったと短絡的に考えますから、それはそれでいいのかもしれません。

しかし、身体が持つ本来の力を最大に発揮できる健康体を維持していくためには、私は西洋医学の薬は極力使用したくありません。

むしろ、効き方はゆっくりで穏やかでも、副作用なく自然に回復する方法を選択したいものです。

中国の古典医学書『神農本草経』には、効能穏やかで「未病」を改善するものを「上品(じょうぼん)」、中間を「中品(ぼん)」、即効性のものを「下品(げぼん)」と三分類していました。

これで言うと、現代の西洋医学の薬は「下品(げぼん)」に相当し、お茶は「上品(じょうぼん)」から「中品(ぼん)」に相当することになります。

つまり、中国の古典ではお茶は高等な薬であるということができます。

また、「薬」という字を分解すると、「草」を「楽しむ」という意味になります。
さらに、「草」で「楽になる」という意味にもとれます。
つまり、薬とは本来自然の植物の力を活かすものであるということができます。
すなわち、薬とは生薬なのです。

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