施術中に感じる見えない手。心霊治療の真実

今日の気功治療をした後、お客様(以下、Aさん)にこう言われました。

「施術中、先生以外にもう1人いたような気がしました」

今日は2回目の施術で、1回目の時はこのような感じはしなかったようです。

「先生が反対側に動いても、元の場所にもう1人いました。呼吸をしているようにも感じました」

私は1人でAさんの気功治療をしていたので、もう1人いたはずはありません。

しかし、施術を受けているAさんは、うつ伏せになって受けている姿勢の時にそう感じたようです。

このような、「施術者の私以外に誰かがいる」という現象は、度々お客様が感想として漏らします。

「先生以外に何人かいました」

「無数の手に施術をされていました」

このような感じです。

施術者の私自身はそのようなことはわかりません。

しかし、エネルギー的にみると、物理的に気功治療をしている私以外に、それを助けている謎の霊体が存在するようです。
助けているというか、むしろこちらの方がメインの施術者かもしれません。
気功治療は、氣(エネルギー)を使う施術ですから、謎の霊体がメインで施術をしていると考えてもおかしくはない訳です。

このような現象は、昔から心霊治療と言われてきました。
実際の人間の施術者がいてその人が施術をしているけれど、実際はその人の指導霊が施術をしているというものです。

心霊治療とは、簡単に言うと、霊的な力や高次元のエネルギーを使って病気を癒す方法の総称です。
西洋では、スピリチュアル・ヒーリングと呼ばれます。
通常の医療のように薬や器具を使わず、ヒーラー(施術者)の手を通じて、霊界の存在が患者の肉体だけでなく、精神や魂全体に働きかけるのです。
古くから世界中で行われてきましたが、特に20世紀のイギリスでは、科学的なアプローチと結びついて注目を集めました。

そのような心霊治療の代表的な人物として、思い浮かぶのがハリー・エドワーズです。
彼は1893年に生まれ、1976年に亡くなるまでの約40年、伝説的なスピリチュアル・ヒーラーとして活躍しました。
もともと石工の仕事からスタートした彼ですが、幼少期から霊的な体験を繰り返し、第二次世界大戦中には戦場で負傷した兵士たちを遠隔ヒーリングで救ったと言われています。
戦後には自宅を治療院に変え、週に1万通もの依頼手紙が届くほどの人気ぶり。
対面だけでなく、遠く離れた人にも手を触れずに治療を施し、末期がんの患者を完治させたり、車椅子の女性を10分で歩けるようにしたりと、数千件の奇跡的な事例を残しました。

エドワーズの心霊治療のメカニズムには興味深いものがあります。
彼自身は自分自身のエネルギーを「流す」タイプではなく、あくまで霊界の高次元存在(指導霊や天使的な存在)の媒介役に徹していました。
つまり、ヒーラー(気功治療家)は「橋渡し」として、霊的な知恵と技術を患者の魂レベルに届け、肉体・精神・霊の三位一体を調和させるのです。
これにより、現代医療では手がつけられない難病も癒せたわけです。

彼の著書『霊的治療の解明』では、そのような治療の真実が詳しく語られていて、

「病気の本質は魂の不調和にある」

と強調しています。

エドワーズの教えはシンプルで、「人生の価値は他人の幸せのために尽くすこと」と遺書に残すほど、人類愛に満ちていました。
エドワーズに比肩することは到底できませんが、私の気功治療で感じる「もう一人の存在」が、エドワーズの指導霊のようにメインで働いているのかもしれません。

ハリー・エドワーズ

一方、心霊治療の深い哲学を教えてくれるのが、シルバーバーチの霊訓です。
シルバーバーチは、20世紀初頭にイギリスの霊媒モーリス・バーバネルを通じて語られた高級霊の言葉を集めたもので、スピリチュアリズムのバイブルとも言われます。

彼の教えでは、心霊治療は単なる「病気の治癒」ではなく、魂を目覚めさせるための手段だとされています。
たとえば、このような言葉があります。

「人間には、ただ単に病気を治すだけでなく魂の琴線に触れて霊的真理に目覚めさせる偉大な霊力が宿されております。私はこれからこの霊力について語り、あなた方にぜひ理解していただきたいと思います。というのは、心霊治療もそこに本来の存在理由があるからです。」

また、「心霊治療によって奇蹟的に病気が治る───それはそれなりにすばらしいことですが、その体験によってその人が霊的真理に目覚めるところまで行かなかったら、その心霊治療は失敗に終ったことになります。」

魂の琴線に触れた時こそ本当に成功したといえます。
なぜなら、その体験によって魂の奥にある神の火花が鼓舞され、輝きと威力を増すことになるからです。
シルバーバーチは、治療の成功は患者の魂の発達度合いによる因果律(カルマ)の影響も大きいと指摘します。
すべての病気が治るわけじゃないけど、それは魂の進化のための試練だからというわけです。

私自身、Aさんのような感想を聞くたび、シルバーバーチの言葉が胸に響きます。
私の手が動いているように見えても、本当の力は霊的なエネルギーから来ていて、それが施術者の私を通じて、受け手の魂に光を灯す──そのようなイメージです。

結局、心霊治療の本質は「癒し」ではなく「覚醒」
私も気功治療を通して、ただ身体に作用するだけでなく、お客様の内なる神性を呼び起こすお手伝いをしたいと思っています。
気功治療を受けた方と、そのような不思議な感覚を共有できたらと、今日も気功治療に励んでいます。

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