気功治療を生業とする私にとって、この日本の社会はとても生きづらいです。
商売をするのに広告は必要ですが、広告規制があるので思うようになりません。
気功で「治る」とか「病名」などの表記をしてはいけないということなのです。
虚偽を記載するというのならそれは問題ですが、こちらは実際にやっていることを嘘偽りなく広く世間に知ってもらいたいと思ってやっていることです。
それなのに、西洋医学以外はそうした表記はしてはならないことになっています。
この社会では、西洋医学以外では病気は治らないということになっています。
とんでもない誤謬(ごびゅう)です。
私がこの道に入ったきっかけは20年以上前になりますが、最初の氣功の師匠である故・T先生と会ったのがきっかけです。
そのT先生は氣功でがん患者をたくさん治していました。
私は会社員だったときに、T先生のホームページに数々のがん患者が完治した記録が載っているのを見て、「そんなことが本当にあるのか!?」と衝撃を受け、いてもたってもいられず、訪問し事実を問い合わせたのです。
施術を受けるためではなく、事実を問い合わせるためだけに訪問したので、今になってよく考えたらおかしなお客さんです。
T先生は患者さんの直筆の記録を採っていて、分厚い「カルテ」と呼ばれる記録を見せてもらいました。
1回1回の施術の記録が詳細に書かれていました。
それはすべて患者さんの直筆なので、「本当なんだ」と感心したものです。
実際に、T先生に入門して、施術の様子をつぶさに見ましたが、やはり気功でがんの患者さんが次々と回復して治っていました。
それを見て、「このような人助けをして生きられたらなんて素晴らしいだろう」と生きる目標ができました。
しかし、T先生は「がんが治るとか、『治る』という表記を広告で出せない」と嘆いていました。
病名も出せないし、「治る」とも言えない。
虚偽表記だったら問題ですが、実際にそれで治っているのに広告の審査で通らず広告が出せないとは、世の中の仕組みがおかしいと当時気付きました。
では、西洋医学ががん患者を治しているかと言えば、さにあらず。
中には治っている人もいますが、年間約40万人近いがん死亡者の多くは抗がん剤の毒でやられて亡くなっています。
本当のところ、抗がん剤で完治する奏功率は5%くらいでしょう。
高額の抗がん剤(しかもほとんど効かず、甚大な副作用がある!)をがん患者に次々と投与しているのは、抗がん剤が製薬会社のドル箱で、それが標準治療として組み込まれているからです。
抗がん剤もすべてダメかというと、悪性リンパ腫や白血病など固形がんでないものは効くのですが、固形がんはだいたいダメです。
私はやりませんし、医師の多くも本音ではやらないと言っています。
しかし、世間一般の人はがんを告知されて医師から抗がん剤の治療を勧められたところで、疑うことをしませんし、それに対抗するだけの情報を持っていません。
突然、医療のど素人がプロと対峙する形になるわけです。
だから、抗する術もなく必然的に三大療法(手術・化学療法・放射線治療)のコースに、ベルトコンベアに乗るかのようにそのまま進んでいきます。
がんの話をすると、長くなってしまうので、今回はここで切り上げますが、要は実際にたいして効かないものが幅を効かせていて、本当に効くものは広告も出せず世間に知られずに存在しているということです。
一個人の治療家がいくら不条理を訴えたところで何も変わりませんし、目立てば目立つほど危うくなります。
本当に世の中を変えたければ、政治家になるのがよいかもしれませんが、そのようなつもりは毛頭ありません。
私は神の声は普段聞こえませんが、何回か明確に聞こえた経験があります。
その中の1つは、現在の店を10年前に出した時に、「目立たずにやりなさい」と聞こえたことでした。
正義感に駆られて目立つ行動をとれば、中世の魔女狩りのような悲惨な目に遭います。